キャリアコンサルタント試験の論述対策のポイント
こんにちは、ライフとキャリアをつないで楽しい生活をサポートする きたでFPキャリア工房の北出 紳一郎です。
いよいよ第9回キャリアコンサルタント試験が明後日に迫ってきましたね。
今日はお仕事を早めに切り上げて、明日はラストスパートに集中されることと思います。
連日お伝えしているキャリアコンサルタント試験について、今日はキャリ協の論述対策をお伝えしたいと思います。
キャリ協の論述対策とは
論述対策といっても学科と違って正解が示されているわけではありませんので、何ともつかみどころがないとお感じの方も多いと思います。
昨日お伝えした通り、僕はキャリ協の論述のスタイルが好きだったのでキャリ協を選んだのですが、かといってキャリ協の論述が得意というわけではありません。
ただ、養成講座の論述対策と模試を受けて、なるほどそういうことかと少しわかった気がしたことがあります。
キャリ協のCLはこんな人
それは…
キャリ協の論述に出てくるCLは、自己効力感がそれほど低くないということです。
感じ方はそれぞれですから、そんなことないというご意見もあると思いますが、僕はそう感じました。
例えば第8回のCLは自身のキャリアに自信をもち、職種へのこだわりや思い込みがみられるのは間違いありません。
でもそれほどどよーんとしているわけでもなさそうで、自分のキャリアビジョンを描こうとして面談に臨んでいると感じます。
なので、CLの認知のゆがみや自己理解不足、仕事理解不足にフォーカスすればいいんだなと思ったんです。
論述の序・破・急とは
そのうえで、キャリ協独自の情報提供・提案を二つ用意して、そのうちの一つについて「具体的に」記述することを求められます。
この具体的に記述せよという具体的がどのようなレベルなのかは、模範解答が提示されていませんのでわかりませんが、少なくとも必須と思われるキーワードは必ず使うことが、得点を積み上げるポイントだと感じました。
このキーワードは、JCDAのようにあらかじめ用意されてはいませんが、キャリ協はより具体的なキーワードを意識する必要があると思います。
また、…支援を行う、…促すといったCL主体の表現も必須ですね。
これらのフレーズは、自分でいくつかパターンを作っておいて、どんなCLの設定例であっても、自分の解答構成に書きなれておくと、本番の時間がない中で余裕をもって記述できると思います。
僕は、論述の序・破・急と名付けました。
序破急は起承転結と同様に文章の構成のひとつですね。
キャリ協の論述最後の設問3-2では、
序…設問3-1で選んだ提案について説明する
破…自己理解、仕事理解、スキル価値観の理解を深める支援をする
急…CLの視点の課題について主体的に意思決定できるよう支援する
という構成です。
設問3-2の展開をするために設問3-1を選択するのは設問2の問題点とつながっていなくてはならない訳です。
ということで設問2で、CLのどのフレーズに焦点をあてるのかが大事ですね。
ここがぶれなければ、あとはご自分の回答パターンをいくつか用意して、それに則って記述すればいいと思います。
論述はご自分の基本スタイルで何度も書きましょう
論述の解答例はWEB上でもいくつか確認できますし、養成講座でも配られると思います。
その中からご自身のスタイルに合うと思われるものをアレンジして、ご自身の回答パターンを作ってしまいます。
たとえばジョブ・カード制度総合サイトの紹介を設問2-1で選択するのであれば、そのパターンで書いてみて、慣れてしまいます。
職業能力評価基準の場合は…、キャリア・インサイトの場合は…、などなどです。
これは学科と論述の間の休憩時間でもできることですので、繰り返してみてはいかがでしょうか。
あと少し、がんばってください
早めに休んで睡眠をしっかりとって本番に臨んでくださいね。
試験会場周辺の情報も確認しておきましょう。l
明日は試験当日で気をつけることについてお伝えします。