起業前を目指す方が在職中に経験するといい2つのこと
こんにちは、ライフとキャリアをつないで楽しい生活をサポートする きたでFPキャリ工房の北出 紳一郎です。
現在お勤めの方で、いずれはご自身で事業を興したい、フリーランスになって働いてみたいという方もいらっしゃると思います。
そんな起業を目指す方に向けて、在職中に経験したらいいと思うことを2つお伝えします。
起業前に経験しておくといいこととは
その二つとは、法人営業とマネジメントです。
どんなことかをご説明します。
1.法人営業
営業部門の中でも、法人営業は独自の経験ができます。
法人営業とはBtoBのビジネスです。
取引先企業との信頼関係の構築、コミュニケーション、交渉、折衝など、企業を相手にあらゆる面で経験ができます。
折衝内容によって、相手が営業部門のみならず、人事、経理、財務、法務、企画部門など多岐にわたります。
当然社内のネゴシエーションも必要です。
ライン内、ライン外、管理部門、法務部門、経営層など、上下左右360度折衝を行います。
法人営業を経験すると、起業したときに大きな財産となって活かすことができます。
なぜでしょう。
それは、起業後はひとりで何でも対応しなくてはならないからです。
起業したら、営業はもちろん、税務・会計、企画立案、マーケティング、コンプライアンスなど、すべてを自分で行う必要があります。
一部をアウトソースするにしても、業務の把握をすることは必要です。
企業独自の文化の把握や意思決定プロセス、折衝手順などの経験があると、折衝や交渉がスムーズにいきます。
これは僕の経験に基づくことです。
僕は、法人営業を通じて培った経験が、現在の音楽教室に大変役立っています。
特に企業の担当者との折衝には、業種は違っても感覚が活きていると感じます。
法人営業の経験がある方や、現在法人営業の担当の方は、その感覚を在職中に磨いてくださいね。
2.マネジメント
もうひとつは、マネジメントです。
管理職や管理的な立場の経験が、起業したあとにも大変役に立ちます。
当初は一人起業であっても、事業の拡大によって雇用したり、業務委託したり。
雇用形態にかかわらず、人に仕事を依頼するときにマネジメントの経験があると、認識の相違などが生まれにくくなります。
スケジュール設定や進捗管理、リスク管理、成果に対する評価、メンタルを含めた対人コミュニケーションなど。
幅広い経験が、起業したあとに役にたちます。
これも僕の経験から感じることです。
職務上の管理職だけがマネジメントではありません。
仕事を円滑に効率よく進めて成果を出す。
このプロセスことがマネジメントです。
在職中に吸収できることはたくさんあります
法人営業とマネジメント。
いずれも経験したくてもできないという方もいらっしゃるでしょう。
そうであっても、この二つの視点で在職中に仕事に取り組むことはできます。
もし自分が営業担当だったら。
もし自分が部門の長だったら。
そのポジションに身を置いてみると、いままで見えてこなかった景色が見えてきますね。
最終的に起業するしないにかかわらず、起業したときの視点を在職中から持つことが大事なんだと思います。